2016.2.19   南山大学人類学研究所
奈良女子大学人文科学系
西村雄一郎
nissy_yu@cc.nara-wu.ac.jp
twitter id: nissyyu
http://www.facebook.com/yuichiro.ni...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
slideshareにてプレゼンテーションの
公開を行います
•http://www.slideshare.net/
yuichironishimura/nanzan
2016.2.19   南山大学人類学研究所
懐かしい南山大学・・・
•学生になったことはないけど・・・
•隣の大学の学生・大学院生でした(「本山原
人」と呼ばれていた時代・・・)
2016.2.19   南山大学人類学研究所
自己紹介
•氏名 : 西村雄一郎 (Yuichiro Nishimura)
•職業 : 2010年から奈良女子大学で大学生・大学院生に
地理学にかかわる教育を行っています(文学部人文社会
学科地域環...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
• 人々の日常生活のあり方を生活時間・
生活空間という視点から調査・分析
• 時間地理学の方法を利用
• 日本・中国・ラオスなどで調査
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2016.2.19   南山大学人類学研究所
ハンディGPSによる
時空間収支データの収集
時空間地図(GIS 利用)・活動日誌
フォーム生成(調査日・個人別)
活動場所や活動内容に関する
補足インタビュー調査
データ
調査フォーム
GPS調査...
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2016.2.19   南山大学人類学研究所
2016.2.19   南山大学人類学研究所
「GISと社会」に関する研究
•GISの社会での利用が
進むにつれて,英語圏
では1990年代から,
日本では2010年代に
入って,地理学界を中
心にGISと社会に関わ
る諸問題についての議
論が...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
構成
•1.1990年代以降の日本のGISと防災
•2. Web2.0以降の参加型GISと災害
•3. 2010年代以降の日本における変化
•4.シビックテックと市民参加型GIS
2016.2.19   南山大学人類学研究所
GISの略史
今井(2012)・岡部(2008) 世界のGISの歴史 (http://curricula.csis.u-
tokyo.ac.jp/wiki/index.php/世界のGISの歴史)な...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
1990年代以降の日本のGISと防災
•防災分野におけるGIS利用(林 2006)
•阪神淡路大震災以前: 神話時代(研究者グループがすべてを行う)
•シミュレーション結果表示/被害分布のオーバレイ...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
阪神淡路大震災とGIS
•阪神淡路大震災
•パソコン通信
•カーナビソフトの地
図利用
•ボランティアによる
情報収集
GIS
今井(2012)
2016.2.19   南山大学人類学研究所
地理空間活用推進基本法
•地理空間情報活用推
進基本法(2007)
•政府において,地図
情報・地理情報の整
備を推進
•地理空間情報活用の
具体的な内容として,
防災における活用が
強調されている...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
WebGISの時代
•防災分野でのGIS第3世代:個人ベースで誰にでも
扱える(専門家が要らない)・操作が簡単・安価・情
報共有
•技術的進展:GISのユーザーインターフェイスの改良・
インターネッ...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
国土交通省GIS利用定着化事業(2003-05) の事例
•藤沢市・防災科研:ボランティ
アによる要援護者救助支援シス
テム
•SNSによる限定された情報共有
+リアルタイム浸水情報の利用
臼田20...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
国土交通省GIS利用定着化事業(2003-05) の事例
山崎2006
•尼崎UDM(ユニバーサル
デザインデジタルマップ)
NPO法人シンフォニー
•避難所マップ・地域統計分
析・フィールドワーク...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
中越地震
•新潟県中越地震復旧・
復興GISプロジェ
クト
•京都大学/国交省/
GIS・測量企業
•WebGISによる閲覧
•pdfによるデータ提
供
2016.2.19   南山大学人類学研究所
福岡県西方沖地震
•GISボランティアネッ
トワーク
•国交省・自治体・
道路交通情報セン
ター・赤十字・災
害対策本部データ
のボランティア入力
•ポータルサイトでの
閲覧・GISデータ提
供
2016.2.19   南山大学人類学研究所
中越沖地震•EMC(Emergency
Mappping Center 新潟
県中越沖地震災害対応支
援GISチーム 地図作成
班)
•新潟県災害対策本部や柏
崎市で地図作成活動.行
政が情報を集約...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
日本における「市民参加型」GISの特徴
•政府が主導
•自治体:統合型GIS導入した
が,市民参加型ではない
•災害発生地域では,国交省・
GIS企業・被災地域自治体・
大学などが中心になって「市
...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
誰の誰による誰のための参加か
•第3回安全安心GISサミット(2006)
•『バリアフリーマップ』ではなく『バリアマップ』を作ろ
うとしたNGOに対して自治体が反対
•住民の作成した『ヒヤリハットマ...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
トップダウン型かボトムアップ型か
• ハザードマップ
• 整備の単位:自治体別→装丁も
バラバラ・人々の生活空間は自
治体内にとどまらない
• 多くのハザードマップは pdfで
の公開 →シームレス...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
2. Web2.0以降の参加型GISと災害
2016.2.19   南山大学人類学研究所
Web2.0以降の市民参加とGIS
•GISは一部の専門家のものではなくなる→だれでも,その
気になれば,GISを使える時代に
•こうした新たにGISを使い出した人々: ネオジオグラ
ファー(Neo...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
PPGIS(Public Participation GIS)
•先行する米国
•PPGIS(市民参加GIS)1990年代に実践されてきた
GISは,分析・比較可能なデータを大規模に保持す
る政府や...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
PPGIS
•米国のGIS普及と情報公開の関係(碓井2001)
•1966年FOIA(Freedom of Information Act:情
報自由法)
•1993 年情報技術による行政改革「電子...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
Weideman and Femers 1993)
5
Creig
今井(2012)
2016.2.19   南山大学人類学研究所
市民とは?参加とは?
瀬戸(2010)
と称される
マップづく
P3DM)で
 P3DM を
学者 Paulo
プログラム
調査方法か
開発された
らの活動は
強く,GIS
対する地理
い広い狭
政...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
米国における市民参加型GIS (PPGIS)とは
•ステイクホルダーの参加
•地域社会や個人への権限移譲 

(エンパワーメント)
•地域社会の知識基盤
•公的機関の提供する地理情報の活用
•市民と...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
ネオジオグラファーの出現
•ネオジオグラフィーNeo-geographyとは,地
理学や地理情報の専門家でない一般の人々が,
それぞれの興味関心や日常生活上の状況に応
じて,インターネット上の地理情...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
ハリケーンカトリーナ
•google mapsによ
る被災地情報や安否
確認情報の共有
•web2.0サービスに
よる市民の情報共有
柴崎(2006)
2016.2.19   南山大学人類学研究所
ハイチの災害支援
•OpenStreetMapの活躍
•2004英国のSteve Coastによって創
設
•オープンソース・オープンデータ
(CC-BY-SA 2.0 & Open
Databas...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
ハイチの災害支援
•GeoEyeによる災害支援目的
での画像無償提供.防災科研
よりJAXA(ALOS)からの衛
星写真の提供.
•地図の作成(衛星画像をもと
にしたマッピング)
•google m...
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3. 2010年代以降の日本における変化
2016.2.19   南山大学人類学研究所
東日本大震災以降のウェブ地
図も用いた災害情報の共有
•安否情報の確認や災害情報の共有が,twitterな
どのSNSと携帯電話の利用を通じて行われる(津
田 2011, Peary, Shaw a...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
位置情報がついたSNS上の情報やメールなどのレポートを
地図化し災害情報を共有
(1) sinsai.info (http://sinsai.info/)
2016.2.19   南山大学人類学研究所
2016.2.19   南山大学人類学研究所
Ushahidi(目撃者・証言):ケニアの大統領選後の暴力につ
いて報道規制にかからないメール・SMSの情報を地図化
2016.2.19   南山大学人類学研究所
ボランティア(2011年3∼6月までのアクティブメンバー数)
モデレーター:約20名
開発:10 名
ソフトウェアの多言語化・翻訳: 5 名
Open Street Map Foundation J...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
3月11日18:26
sinsai.infoリリース
瀬戸(2011)
2016.2.19   南山大学人類学研究所
レポートの分布
2016.2.19   南山大学人類学研究所
2016.2.19   南山大学人類学研究所
2010年10月までのアクセス
チェック済みレポート: 12,000+ (全レポート: 37,000+)
total page view:2,266,000+
(910,000 page view ...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
クライシスマッピング
•その後の災害でも
•伊豆大島
•広島土砂災害
•丹波土砂災害
http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:2014_Tanba_landsli...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140525/
k10014712771000.html (20140526)
2016.2.19   南山大学人類学研究所
伊豆大島
マッピングパーティ
•Google Mapsの詳細
な地図がない離島で観
光客や地域住民に向け
た地図作成を地元の観
光協会や外部のマッ
パー・開発者などが協
力して作成
http://i...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
クライシスマッピング
2016.2.19   南山大学人類学研究所
途上国・離島や山間地域における災害時の問題・
大規模災害時の問題
•基盤となる地理・地図情報が存在しない
•東日本大震災のような大規模災害時では,道
路状況等が劇的に変わってしまい,既存の情
報が役...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
OSM www.openstreetmap.org
ユーザ登録
2016.2.19   南山大学人類学研究所
OpenStreetMap
•OpenStreetMap(OSM)
•2004年 英国のSteve Coastによって創設
•「自由なウィキ世界地図」自由に利用可能・
データの編集がユーザで可能な地...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
OpenStreetMap
•データ自体の追加・編集による改良をユーザが行うことが
可能
•地図画像の利用(印刷・配布・スクリーンキャプチャ・オ
フライン利用すべて可能)
•地図画像だけでなくOSM...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
「地図にない場所・地図にないもの」の存在
•googleマップなどの商用のウェブ地図:一見世界中のウェブ
地図が網羅されているように見えるが,その詳細度には大き
な違い
•日本の都市部:詳細な地図が...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
missing maps project
•http://www.missingmaps.org
2016.2.19   南山大学人類学研究所
OpenStreetMapによる災害支援
•HOT(Humanitarian OSM Team)
•http://hotosm.org/
•OSM wikiによるネパール地震の支援活動
ページ
•h...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
ネパール大地震
クライシスマッピング
講習会
•2015.5.19
•奈良女子大学 文学部
S122
•学内外から15名程度の参
加者
•利用が許された衛星画像
などのトレース
2016.2.19   南山大学人類学研究所
グローバルな地図作成活動状況
•参加者数の集計など
•http://osm.townsendjennings.com/
nepal/
•作成が必要とされている地図
•http://tasks.hot...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
2016.2.19   南山大学人類学研究所
編集された地図の活用
•twitterやメールなどの地震関連情報の集約サイト
•http://quakemap.org/
•団体:
•UNOCHA(国連人道問題調整事務所)
•WorldBank
•...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
http://quakemap.org/ (20150524)
2016.2.19   南山大学人類学研究所
(2)放射線量マッピング
•政府や自治体などによる放射線
量マッピングの公開
•政府などのデータに対する不信
•非常に時間がかかった
•小スケールの地図が中心
•GISデータとして使えない画像
やp...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
•自治体における線量データの公
開.地名ー線量のセットによる
テーブルのみを公開(正確な位置
情報なし)
•担当職員らの地図やGISに関する
処理ノウハウの問題(右図)
•公開されたデータは画像やp...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
カウンターマッピング
•政府や大企業などのデータの占有.データを
持つ者が中心となった地域計画・開発➡GISを
用いて表象
•カウンターマッピング:ローカルコミュニ
ティ,土着のコミュニティ,エスニ...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
カウンターマッピング
•カウンターマッピング(counter-mapping) (Peluso 1995) 既存
の支配的な権力構造に対抗し,土着のコミュニティのエンパワメン
トのためにGISなどの...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
•福島の
OpenStreetMapper
が放射線線量マッピ
ングを開始
•GPSロガー・線量計・
ICレコーダで記録
Radiation Mapping
I considered mapping...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
•政府の公開した放射線量情報は
そこに居住・避難する人々の日
常生活空間のスケールにフィッ
トしない小スケールの地図に限
定
•自分の自宅内・近隣・道路,学
校,職場など放射線量の計測(
1/500...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
•取得したデータの信頼性・利用
した機器による違いや統一した
データ取得方法など比較可能な
標準化したデータ取得の限界
•他の人々の取得したデータの比
較や他の地域で取得されたデー
タとの比較の困難...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
•東日本大震災とカウンターマッピング
•sinsai.info:政府・自治体やマスメディアで報道されない個人の安
否情報などを非常に迅速に公開.
•線量マッピング:必要とされるローカルスケールのデー...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
公開型の線量マッピング
•移動しながらの計測・定点計測を行
う個人・グループや不特定多数の個人
が入力した結果を地図化
•特定のセンサーが搭載された市販の
機器,同一のセンサーで専用に開発
された機...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
4.シビックテックと市民参加型GIS
2016.2.19   南山大学人類学研究所
シビックテック
•シビックテック:ITなどの技術を活用して地域や
コミュニティの課題を解決を行うための活動
•Code for Japan:市民が主体となりオープンデー
タを活用した地域課題解決に取...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
シビックテックと地理情報
•地域の課題を可視化・分析するために,地理情報の作成
を含む活動・地理情報の作成と利用の両者を行うための
イベントが多く開催される
•オープンデータ化されたGISデータやジ...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
マッピングパーティ
•ローカルな人々の力でウェ
ブ地図を作成
•マッピング活動を地域
に広げていくイベント
•code for chofuやcode
for Fukushimaなど
•自動販売機,A...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
osmhydrant
http://www.osmhydrant.org/ja/
2016.2.19   南山大学人類学研究所
クライシスマッパーズジャパン
•http://crisismappers.jp/
2016.2.19   南山大学人類学研究所
drone birdプロジェクト
•http://crisismappers.jp/
2016.2.19   南山大学人類学研究所
すごい災害訓練DECo
(Disaster Evacuation Coaching)
•浦安市・浦安市教育委員会・大阪市大で取り組み
•「デジタルマップを活用したDIG(災害図上訓練)」を実
施。浦...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
住民による地理情報の作成でわかること
•災害はどこで起こるかわからない→現象発生の地域差・リスクの地域差
を視覚的に把握可能
•ハザードマップは特定の想定に基づく地図→想定通りの災害はほとんど
起こ...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
グローバルなウェブ地図の意味
•グローバルな共有
•被災地外からの情報を通じた支援
•特に物資や人が外から入るための災害情報の
共有
•他で発生した災害をきっかけに自分の住んで
いる地域で起こりうる...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
どんなデータや仕組みが必要か
•オープンデータの重要性:自由に使える地図の必要
•自由に編集・追加可能・地域の変化をリアルタイムに書き換
えられる
•地図画像の利用(印刷・配布・スクリーンキャプチャ...
2016.2.19   南山大学人類学研究所
文献
•池口明子(2002)解題:GIS論争、空間・社会・地理思想第7巻、大阪市立大学
•今井修(2009)生活・文化のためのGIS第5章市民参加型GIS、シリーズGIS第3巻、朝
倉書店.
•今井...
of 81

Nanzan

南山大学人類学研究所での 国際化推進事業関連公開講演会「災害ミュージアム × 防災地理学」(http://www.ic.nanzan-u.ac.jp/JINRUIKEN/activity/2015/pdf/20160219_shisai-to-museum.pdf)プレゼンテーションのファイルです
Published on: Mar 3, 2016
Published in: Education      
Source: www.slideshare.net


Transcripts - Nanzan

  • 1. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 奈良女子大学人文科学系 西村雄一郎 nissy_yu@cc.nara-wu.ac.jp twitter id: nissyyu http://www.facebook.com/yuichiro.nishimura 市民参加型GISによる災害情報共有の 可能性と課題
  • 2. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 slideshareにてプレゼンテーションの 公開を行います •http://www.slideshare.net/ yuichironishimura/nanzan
  • 3. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 懐かしい南山大学・・・ •学生になったことはないけど・・・ •隣の大学の学生・大学院生でした(「本山原 人」と呼ばれていた時代・・・)
  • 4. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 自己紹介 •氏名 : 西村雄一郎 (Yuichiro Nishimura) •職業 : 2010年から奈良女子大学で大学生・大学院生に 地理学にかかわる教育を行っています(文学部人文社会 学科地域環境学コース).それまでは,愛知工業大学地 域防災研究センターやそこでつくられた大学ベンチャー 企業,その前は京都の総合地球環境学研究所と,任期付 きの仕事を渡り歩いていました. •OSGeo.JP(OSGeo財団日本支部)会員 •OSMFJ(OpenStreetMap Foundation Japan)会員
  • 5. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 • 人々の日常生活のあり方を生活時間・ 生活空間という視点から調査・分析 • 時間地理学の方法を利用 • 日本・中国・ラオスなどで調査 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 自宅 保育園 夫の職場妻の職場 妻 夫 トヨタ生協 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 自宅 保育園 夫の職場妻の職場 妻 夫 総合スーパー ジョギング 眼科 デパート c.夫が二直の場合[10月25日(水)] d.夫が一直の場合[10月30日(月)] 夜勤 昼勤 6:00 21:00 17:00 8:00 � 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日  A  昼 昼 昼 昼 昼 × × 夜 夜 夜 夜 夜 × ×  B  夜 夜 夜 夜 夜 × × 昼 昼 昼 昼 昼 × × 週の勤務サイクル 残業 残業 昼:昼勤 夜:夜勤 昼夜二交代制 一直 二直 1:00 6:30 15:15 16:15 � 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 土 日  A  一 一 一 一 一 × × 二 二 二 二 二 × ×  B  二 二 二 二 二 × × 一 一 一 一 一 × × 週の勤務サイクル 残業 一:一直 二:二直 連続二直制
  • 6. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 ハンディGPSによる 時空間収支データの収集 時空間地図(GIS 利用)・活動日誌 フォーム生成(調査日・個人別) 活動場所や活動内容に関する 補足インタビュー調査 データ 調査フォーム GPS調査とインタビューの組み合わせ による生活行動の調査 2日目 朝∼翌朝 3日目 朝∼昼 3日目 昼∼夜 対象者世帯に対する説明・了承 1日目
  • 7. 2016.2.19   南山大学人類学研究所") ")") ") ") ") ") ") ") ") ")") ") ")") ")")")")")")")")")")")") ")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")") ")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")")") ")")")")")")")")") ")")")")")")")")")")")")")")")")")")") ")")") ")") ")")")")") ")")")") ") ")") ")")")")") ") ")")") ")") ")") ") ") ") ") ")") ") ") ")") ")") ") ")")") #### ## # ## # # # # ######## ### ## # # ######## ####### # ")") ")")")")") ")")")")")")")")")") ") ")")") ") ")")")")")")")")")")")")")")")")")") ")")")")")")")")")")")### ############ ############### 0 250 500125 Meters 6:05 7:57 10:25 9:01 11:02 5:488:12 12:00 10:51 13:35 16:13 16:22 a. b. A. B. C. D. GPS data 夫 (雨季) 夫 (乾季) 妻 (雨季) 息子 (r雨季) # ) リストバンド型 GPSレシーバ (緯度,経度,時刻)
  • 8. 2016.2.19   南山大学人類学研究所
  • 9. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 「GISと社会」に関する研究 •GISの社会での利用が 進むにつれて,英語圏 では1990年代から, 日本では2010年代に 入って,地理学界を中 心にGISと社会に関わ る諸問題についての議 論が盛んに(日本地理 学会「GISと社会研究 グループ」(2012年度 ∼))
  • 10. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 構成 •1.1990年代以降の日本のGISと防災 •2. Web2.0以降の参加型GISと災害 •3. 2010年代以降の日本における変化 •4.シビックテックと市民参加型GIS
  • 11. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 GISの略史 今井(2012)・岡部(2008) 世界のGISの歴史 (http://curricula.csis.u- tokyo.ac.jp/wiki/index.php/世界のGISの歴史)などにより作成 1950年代 地理学における理論・計量革命 (quantitative revolution) 商用コンピュータの誕生 1960年代 カナダGIS開発・SYMAP開発 集積回路によるコン ピュータ 1970年代   米国統計局空間データ構造DIME→TIGER LANDSAT,日本・都市情報システムUIS-I ワークステーション販 売・電卓・PCの誕生 1980年代   GIS商用パッケージ(ArcINFO, MapInfo)の 発売・GPSの運用開始,日本UIS-II PCの普及 1990年代 GPSの民間利用(日本カーナビの普及) 米国NSDI法・WebGISの開発 GUIの普及・インター ネット普及 2000年代 Google Maps/Earth ケータイ電話スマートフォンのGIS・GPS 高速インターネット・携 帯電話高速通信の普及
  • 12. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 1990年代以降の日本のGISと防災 •防災分野におけるGIS利用(林 2006) •阪神淡路大震災以前: 神話時代(研究者グループがすべてを行う) •シミュレーション結果表示/被害分布のオーバレイ(重ね合わせ •阪神淡路大震災以降:データセットの時代 •災害対応業務支援/防災情報システム/調査結果データベース •国土交通省GIS利用定着化事業以降(2003-05(平成15-17)) •WebGISの時代
  • 13. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 阪神淡路大震災とGIS •阪神淡路大震災 •パソコン通信 •カーナビソフトの地 図利用 •ボランティアによる 情報収集 GIS 今井(2012)
  • 14. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 地理空間活用推進基本法 •地理空間情報活用推 進基本法(2007) •政府において,地図 情報・地理情報の整 備を推進 •地理空間情報活用の 具体的な内容として, 防災における活用が 強調されている 地理空間情報活用推進基本法(NSDI法)の概要 国土交通省記者発表資料(2007)
  • 15. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 WebGISの時代 •防災分野でのGIS第3世代:個人ベースで誰にでも 扱える(専門家が要らない)・操作が簡単・安価・情 報共有 •技術的進展:GISのユーザーインターフェイスの改良・ インターネットの速度の向上 •無償データの公開促進
  • 16. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 国土交通省GIS利用定着化事業(2003-05) の事例 •藤沢市・防災科研:ボランティ アによる要援護者救助支援シス テム •SNSによる限定された情報共有 +リアルタイム浸水情報の利用 臼田2008 長坂2006藤沢市2008
  • 17. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 国土交通省GIS利用定着化事業(2003-05) の事例 山崎2006 •尼崎UDM(ユニバーサル デザインデジタルマップ) NPO法人シンフォニー •避難所マップ・地域統計分 析・フィールドワークによ る地域診断安全マップ •WebGISによる情報共有 •災害時要援護者支援リーダー 養成・ラウンドテーブル
  • 18. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 中越地震 •新潟県中越地震復旧・ 復興GISプロジェ クト •京都大学/国交省/ GIS・測量企業 •WebGISによる閲覧 •pdfによるデータ提 供
  • 19. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 福岡県西方沖地震 •GISボランティアネッ トワーク •国交省・自治体・ 道路交通情報セン ター・赤十字・災 害対策本部データ のボランティア入力 •ポータルサイトでの 閲覧・GISデータ提 供
  • 20. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 中越沖地震•EMC(Emergency Mappping Center 新潟 県中越沖地震災害対応支 援GISチーム 地図作成 班) •新潟県災害対策本部や柏 崎市で地図作成活動.行 政が情報を集約するデー タのデジタル地図化・出 力 •新潟県知事の要請.京都 大学・新潟大学などの研 究機関,地元企業「にい がたGISチーム協議会」
  • 21. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 日本における「市民参加型」GISの特徴 •政府が主導 •自治体:統合型GIS導入した が,市民参加型ではない •災害発生地域では,国交省・ GIS企業・被災地域自治体・ 大学などが中心になって「市 民参加」 国土交通省2007
  • 22. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 誰の誰による誰のための参加か •第3回安全安心GISサミット(2006) •『バリアフリーマップ』ではなく『バリアマップ』を作ろ うとしたNGOに対して自治体が反対 •住民の作成した『ヒヤリハットマップ』と警察が把握する 交通事故地点の違い→政策として取り上げる正統性はどち らにある? •GISで住民からの安全情報収集(携帯メールなどで時刻・ 場所が即時更新) •→末端の自治体でどう扱ってよいか分からない/住民は行 政によるリアルタイム地域監視の出先機関? •住民の意志を反映される仕組みが欠如(GISを何のために 普及させるのか)
  • 23. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 トップダウン型かボトムアップ型か • ハザードマップ • 整備の単位:自治体別→装丁も バラバラ・人々の生活空間は自 治体内にとどまらない • 多くのハザードマップは pdfで の公開 →シームレスな接続が不 可能 • スケール・データの精度 • メッシュ • 行政境界や町丁境界 • 掲載されている情報は住民が欲 している情報とは限らない 愛知県防災学習 システム 500mメッシュの範囲
  • 24. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 2. Web2.0以降の参加型GISと災害
  • 25. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 Web2.0以降の市民参加とGIS •GISは一部の専門家のものではなくなる→だれでも,その 気になれば,GISを使える時代に •こうした新たにGISを使い出した人々: ネオジオグラ ファー(Neogeographer)(Turner 2006,古橋2010) •そうした人々による自発的な地理情報の収集や分析はVGI (Volunteered geographic information:ボランタリー な地理情報)と呼ばれる(Goodchild 2007, 瀬戸2010)
  • 26. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 PPGIS(Public Participation GIS) •先行する米国 •PPGIS(市民参加GIS)1990年代に実践されてきた GISは,分析・比較可能なデータを大規模に保持す る政府やマーケティングを行う企業に有利に働く •これに対抗するために市民がGISを使うべき •ボトムアップ型の開発 •エンパワメントのツール •→米国で市民参加のひとつの形態として成立
  • 27. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 PPGIS •米国のGIS普及と情報公開の関係(碓井2001) •1966年FOIA(Freedom of Information Act:情 報自由法) •1993 年情報技術による行政改革「電子政府論」 •1993 年国土情報基盤 •1997 年電子政府プログラム •1998年情報公開法 •1998年情報セキュリティ政策 •→情報は原則公開・例外非公開(行政情報への市民 のアクセス可能)
  • 28. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 Weideman and Femers 1993) 5 Creig 今井(2012)
  • 29. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 市民とは?参加とは? 瀬戸(2010) と称される マップづく P3DM)で  P3DM を 学者 Paulo プログラム 調査方法か 開発された らの活動は 強く,GIS 対する地理 い広い狭 政策立案者 ディベロッパー 利害関係者 関心のある オブザーバー 一般大衆 提供 教育 課題の明示 共同計画 コンセンサス パートナーシップ 市民コントロール 公衆の範囲 図 1 市民参加型 GIS における 公衆と参加のマトリックス (Schlossberg and Shuford, 2005 より一部改変)
  • 30. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 米国における市民参加型GIS (PPGIS)とは •ステイクホルダーの参加 •地域社会や個人への権限移譲 
 (エンパワーメント) •地域社会の知識基盤 •公的機関の提供する地理情報の活用 •市民と行政との情報の双方向性 •GISによる地域のモニタリング •インターネットとの融合 出典:山下(2007),今井(2009), 今井(2012)
  • 31. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 ネオジオグラファーの出現 •ネオジオグラフィーNeo-geographyとは,地 理学や地理情報の専門家でない一般の人々が, それぞれの興味関心や日常生活上の状況に応 じて,インターネット上の地理情報を閲覧・ 検索・利用・作成することを指す語(Turner 2006) •そうした活動を行う人々:ネオジオグラファー Neo-geographerと呼ばれる
  • 32. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 ハリケーンカトリーナ •google mapsによ る被災地情報や安否 確認情報の共有 •web2.0サービスに よる市民の情報共有 柴崎(2006)
  • 33. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 ハイチの災害支援 •OpenStreetMapの活躍 •2004英国のSteve Coastによって創 設 •オープンソース・オープンデータ (CC-BY-SA 2.0 & Open Database License(ODbL))のマッ ピングプロジェクト •「wiki地図」ユーザによるデータの作 成・編集が自由に可能 •作成された地図は,商用・非商用含 め,自由に利用可能(背景地図・地 理データとも) http://www.ospn.jp/osc2010-nagoya/pdf/20100807_OSC2010Nagoya_OpenStreetMap.pdf
  • 34. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 ハイチの災害支援 •GeoEyeによる災害支援目的 での画像無償提供.防災科研 よりJAXA(ALOS)からの衛 星写真の提供. •地図の作成(衛星画像をもと にしたマッピング) •google mapなどの地図デー タが未整備地域 •クライシスマッピング(被害 を受けた箇所(地形や建物) のマッピング.避難民キャン プ地、水が飲める場所など) http://www.ospn.jp/osc2010-nagoya/pdf/20100807_OSC2010Nagoya_OpenStreetMap.pdf
  • 35. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 3. 2010年代以降の日本における変化
  • 36. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 東日本大震災以降のウェブ地 図も用いた災害情報の共有 •安否情報の確認や災害情報の共有が,twitterな どのSNSと携帯電話の利用を通じて行われる(津 田 2011, Peary, Shaw and Takeuchi 2012) •(1)sinsai.info:SNSメッセージに付加された位 置情報を利用して,ウェブ地図で情報を共有 •(2)クライシスマッピング:オープンなデータ・ 共有型の迅速な災害地図の作成
  • 37. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 位置情報がついたSNS上の情報やメールなどのレポートを 地図化し災害情報を共有 (1) sinsai.info (http://sinsai.info/)
  • 38. 2016.2.19   南山大学人類学研究所
  • 39. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 Ushahidi(目撃者・証言):ケニアの大統領選後の暴力につ いて報道規制にかからないメール・SMSの情報を地図化
  • 40. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 ボランティア(2011年3∼6月までのアクティブメンバー数) モデレーター:約20名 開発:10 名 ソフトウェアの多言語化・翻訳: 5 名 Open Street Map Foundation Japanによる管理 支援企業:15以上 (Amazon,Yahoo, NTT, NTT データなど) #jishin:earthquake  #j_j_helpme:need help  #hinan:evacuation #anpi: safety confirmation report@sinsai.info 瀬戸(2011) 多くの開発者・ボランティア :被災地域外 :ジオメディアやインターネッ トビジネスに携わる企業の開 発者などエキスパートの参加
  • 41. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 3月11日18:26 sinsai.infoリリース 瀬戸(2011)
  • 42. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 レポートの分布
  • 43. 2016.2.19   南山大学人類学研究所
  • 44. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 2010年10月までのアクセス チェック済みレポート: 12,000+ (全レポート: 37,000+) total page view:2,266,000+ (910,000 page view until March 31st.) total visitors: 1,032,000+ unique visitors: 781,000+ 瀬戸(2011)
  • 45. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 クライシスマッピング •その後の災害でも •伊豆大島 •広島土砂災害 •丹波土砂災害 http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:2014_Tanba_landslide
  • 46. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140525/ k10014712771000.html (20140526)
  • 47. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 伊豆大島 マッピングパーティ •Google Mapsの詳細 な地図がない離島で観 光客や地域住民に向け た地図作成を地元の観 光協会や外部のマッ パー・開発者などが協 力して作成 http://internet.watch.impress.co.jp/ docs/column/chizu/ 20130124_584691.html
  • 48. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 クライシスマッピング
  • 49. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 途上国・離島や山間地域における災害時の問題・ 大規模災害時の問題 •基盤となる地理・地図情報が存在しない •東日本大震災のような大規模災害時では,道 路状況等が劇的に変わってしまい,既存の情 報が役に立たない
  • 50. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 OSM www.openstreetmap.org ユーザ登録
  • 51. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 OpenStreetMap •OpenStreetMap(OSM) •2004年 英国のSteve Coastによって創設 •「自由なウィキ世界地図」自由に利用可能・ データの編集がユーザで可能な地図を作成す るプロジェクト •政府で作成された地図:販売ベースのため, 自由に利用できない.
  • 52. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 OpenStreetMap •データ自体の追加・編集による改良をユーザが行うことが 可能 •地図画像の利用(印刷・配布・スクリーンキャプチャ・オ フライン利用すべて可能) •地図画像だけでなくOSM地理データベースの二次利用可能, データのダウンロード・オフライン利用も可能 •商用利用可能 •多言語対応 •ダイバーシティ:多様なニーズを持ったユーザが自分で地図 作成可能
  • 53. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 「地図にない場所・地図にないもの」の存在 •googleマップなどの商用のウェブ地図:一見世界中のウェブ 地図が網羅されているように見えるが,その詳細度には大き な違い •日本の都市部:詳細な地図がある地域(ゼンリンの地図の 存在) •多くの途上国地域,日本の中山間地域,離島など:詳細な 地図がない地域 •地域のさまざまな地物は必ずしも地図化されていない:通り の名称やバリアフリー情報など。自販機や消火栓など •地域の変化をリアルタイムに更新できない(自由にベースマッ プを編集することはできない)
  • 54. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 missing maps project •http://www.missingmaps.org
  • 55. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 OpenStreetMapによる災害支援 •HOT(Humanitarian OSM Team) •http://hotosm.org/ •OSM wikiによるネパール地震の支援活動 ページ •http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA: 2015_Nepal_earthquake
  • 56. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 ネパール大地震 クライシスマッピング 講習会 •2015.5.19 •奈良女子大学 文学部 S122 •学内外から15名程度の参 加者 •利用が許された衛星画像 などのトレース
  • 57. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 グローバルな地図作成活動状況 •参加者数の集計など •http://osm.townsendjennings.com/ nepal/ •作成が必要とされている地図 •http://tasks.hotosm.org/
  • 58. 2016.2.19   南山大学人類学研究所
  • 59. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 編集された地図の活用 •twitterやメールなどの地震関連情報の集約サイト •http://quakemap.org/ •団体: •UNOCHA(国連人道問題調整事務所) •WorldBank •RedCross(国際赤十字) •その他,現地で活動している団体 •内容: •民家の位置や数,医療機関,避難キャンプの位置の把握 •救助・医療支援 •支援物資配送 •インターネットが繋がらない現地での電子地図(ハンディGPSなどでのオフライン地図など)や 紙地図の形に利用 •カナダ軍の災害緊急支援部隊でOSMが活用されている記事 http://www.forces.gc.ca/en/ news/article.page?doc=finding-the-way-geomatic-support-team-creates-maps-in- nepal%2Fi99x64lh
  • 60. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 http://quakemap.org/ (20150524)
  • 61. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 (2)放射線量マッピング •政府や自治体などによる放射線 量マッピングの公開 •政府などのデータに対する不信 •非常に時間がかかった •小スケールの地図が中心 •GISデータとして使えない画像 やpdfでの配信 http://radioactivity.mext.go.jp/ja/ 1910/2011/11/1910_111112.pdf
  • 62. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 •自治体における線量データの公 開.地名ー線量のセットによる テーブルのみを公開(正確な位置 情報なし) •担当職員らの地図やGISに関する 処理ノウハウの問題(右図) •公開されたデータは画像やpdfの み(個別の位置を落とせない) •各自治体で取得されたデータは, その自治体内での公開に限られ る➡自治体境界を越えた情報の 統合が行われていない 千葉県鎌ヶ谷市の線量データへのインデックスマップ 自治体による放射線量の公開
  • 63. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 カウンターマッピング •政府や大企業などのデータの占有.データを 持つ者が中心となった地域計画・開発➡GISを 用いて表象 •カウンターマッピング:ローカルコミュニ ティ,土着のコミュニティ,エスニックマイノ リティによる,ローカルな課題解決に向けた 意思決定過程での合意形成を行う手段として の参加型GIS
  • 64. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 カウンターマッピング •カウンターマッピング(counter-mapping) (Peluso 1995) 既存 の支配的な権力構造に対抗し,土着のコミュニティのエンパワメン トのためにGISなどのマッピング技術を利用➡インドネシア・カ リマンタンの森林資源 •目的:地図化が行われる地域において,人々の表象のされ方をその 人自身が管理し,資源に対する管理をそうした人々が自ら行えるよ うにすることで人々を力づける(Peluso, 1995; Johnson, Louis and Pramono 2006). •カウンターマッピングは途上国を中心とする土着のコミュニティで の実践.➡先進国での非土着的・自発的なマッピングにも応用 (Rundstrom, 2009)
  • 65. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 •福島の OpenStreetMapper が放射線線量マッピ ングを開始 •GPSロガー・線量計・ ICレコーダで記録 Radiation Mapping I considered mapping the radiation levels in Fukushima. http://sotm-eu.org/slides/LT05_KinyaInoue_Fukushima.pdf Radiation Levels Memo 井上 (2011) カウンターマッピング
  • 66. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 •政府の公開した放射線量情報は そこに居住・避難する人々の日 常生活空間のスケールにフィッ トしない小スケールの地図に限 定 •自分の自宅内・近隣・道路,学 校,職場など放射線量の計測( 1/500, 1/200, 1/100レベル) •FOSS4Gによる詳細なスケール でのデータの可視化 井上 (2011) http://sotm-eu.org/slides/LT05_KinyaInoue_Fukushima.pdf カウンターマッピング
  • 67. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 •取得したデータの信頼性・利用 した機器による違いや統一した データ取得方法など比較可能な 標準化したデータ取得の限界 •他の人々の取得したデータの比 較や他の地域で取得されたデー タとの比較の困難 •➡インターネット上では公開さ れず,家族や近隣の人々で,紙 ベースでの共有が行われたのみ http://sotm-eu.org/slides/LT05_KinyaInoue_Fukushima.pdf 井上 (2011) カウンターマッピング
  • 68. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 •東日本大震災とカウンターマッピング •sinsai.info:政府・自治体やマスメディアで報道されない個人の安 否情報などを非常に迅速に公開. •線量マッピング:必要とされるローカルスケールのデータの不在. •活動の担い手とステークホルダーとのギャップ •sinsai.info:被災地域の内にいた人々自体がそれらの仕組みを利用 することは難しかった(通信インフラやインターネットリテラシー の問題) •線量マッピング:被災地域内の人々が線量を取得し,マッピングを 行ったが,それらをローカルコミュニティの中で共有し,さらにロー カルな政治の中で政策的な決定に結びつけていくことは困難 カウンターマッピング
  • 69. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 公開型の線量マッピング •移動しながらの計測・定点計測を行 う個人・グループや不特定多数の個人 が入力した結果を地図化 •特定のセンサーが搭載された市販の 機器,同一のセンサーで専用に開発 された機器を使って訓練されたボラ ンティアにより,統一的な基準で測 定される場合も(SAFECAST) •多くはgoogle mapsを利用したデー タ登録・管理を行うサイトを構築 •データはオープン:必ずしも,ローカ ルな活動に限らず,かなり広い範囲で 計測された情報掲載される場合も http://blog.safecast.org/ja/
  • 70. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 4.シビックテックと市民参加型GIS
  • 71. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 シビックテック •シビックテック:ITなどの技術を活用して地域や コミュニティの課題を解決を行うための活動 •Code for Japan:市民が主体となりオープンデー タを活用した地域課題解決に取り組むコミュニティ 作りやテクノロジーを利用した活動を支援する非 営利団体.Code for Americaをモデルとして 2013年に設立 •公認ブリゲイド(ブリゲイドとはCode for Japan が提供する支援プログラムに参加している各地の コミュニティのことを指す)が33,公認準備中の ブリゲイドが25を数える(2016年1月現在). •ハッカソン・アイデアソン・データソン(オープ ンデータを活用して地域の課題解決につなげるプ ログラム・アイデア・データなどを丸一日作成す るイベント)
  • 72. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 シビックテックと地理情報 •地域の課題を可視化・分析するために,地理情報の作成 を含む活動・地理情報の作成と利用の両者を行うための イベントが多く開催される •オープンデータ化されたGISデータやジオコード化された データは日本では未だ数少ない wikipedia townローカルな物語・定性的な情報 引用された地域の事実 , 定性的な 情報 ローカルな事実データ・定 量的な地図データ 多様な地図表現 , カスタマイズ可能な地図 “ オープンストリートビュー ” カスタマイズ可能な , “ オープンマイマップ ” “ マイガイドマップ ”
  • 73. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 マッピングパーティ •ローカルな人々の力でウェ ブ地図を作成 •マッピング活動を地域 に広げていくイベント •code for chofuやcode for Fukushimaなど •自動販売機,AED,消火 栓マッピングなど http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Kansai
  • 74. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 osmhydrant http://www.osmhydrant.org/ja/
  • 75. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 クライシスマッパーズジャパン •http://crisismappers.jp/
  • 76. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 drone birdプロジェクト •http://crisismappers.jp/
  • 77. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 すごい災害訓練DECo (Disaster Evacuation Coaching) •浦安市・浦安市教育委員会・大阪市大で取り組み •「デジタルマップを活用したDIG(災害図上訓練)」を実 施。浦安市に直下型地震が発生した想定で,iPadを利 用した災害情報を記録・アップロードし,被害の状況 や人の動きなどをウェブ地図上で集約しつつ、対処方 法や内容について,中学生として何ができるかを学習 •学校外での災害時行動の訓練を行うためにウェブ地図 を利用
  • 78. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 住民による地理情報の作成でわかること •災害はどこで起こるかわからない→現象発生の地域差・リスクの地域差 を視覚的に把握可能 •ハザードマップは特定の想定に基づく地図→想定通りの災害はほとんど 起こらない •マルチハザード・地域の安全に関するリスクコミュニケーションが重 要 •ローカルな災害情報の共有・リスクコミュニケーション •地域内の世代間・学年間の情報の共有 •地域の諸課題に関心のあるさまざまな人々の間のつながりを作り出す •自分の自治体だけでなく自分の営む生活空間全体の状況を知る
  • 79. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 グローバルなウェブ地図の意味 •グローバルな共有 •被災地外からの情報を通じた支援 •特に物資や人が外から入るための災害情報の 共有 •他で発生した災害をきっかけに自分の住んで いる地域で起こりうる災害のことを考える・ 助け合い
  • 80. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 どんなデータや仕組みが必要か •オープンデータの重要性:自由に使える地図の必要 •自由に編集・追加可能・地域の変化をリアルタイムに書き換 えられる •地図画像の利用(印刷・配布・スクリーンキャプチャ・オフ ライン利用すべて可能),地理データベースの二次利用可能, データのダウンロード・オフライン利用も可能 •迅速なサービスの立ち上げ •だれでもみられる.分析できる •pdfや画像だけでの結果のみの公開は •トップダウン的ではなく,ボトムアップ的な「参加」を促すよ うな仕組みやデータの提供・組織
  • 81. 2016.2.19   南山大学人類学研究所 文献 •池口明子(2002)解題:GIS論争、空間・社会・地理思想第7巻、大阪市立大学 •今井修(2009)生活・文化のためのGIS第5章市民参加型GIS、シリーズGIS第3巻、朝 倉書店. •今井修(2012)国土交通大学校地域情報尾ミュニケーション研修資料. •岡部篤行・今井修監修(2007)GISと市民参加、古今書院 •瀬戸寿一(2010)情報化社会における市民参加型GISの新展開.GIS理論と応用,18- 2,P31-40. •山下潤(2007)PPGISの系譜と今日的課題に関する研究、比較社会文化、第13巻、 P33∼43 •若林芳樹・西村雄一郎(2010)「GIS と社会」をめぐる諸問題−もう一つの地理情報科学 としてのクリティカルGIS −.地理学評論,83-1,P60-79. •W.J.Creig他(2002)Community Participation and GeographicInformation Systems, •参加型GISホームページ:http://www.pgisj.com/